【網本欣一さんとの出会い】
こんにちは。宝来社のたいぞうです。
この度は、『いのちよろこぶ ありがとう米』の紹介をさせていただきます。
そもそもの始まりは、平成18年の秋に、東京の赤坂で『アールキューブ自然治癒力研究所』の所長をしている網本源起さんとご縁をいただきました。
この網本源起さんは、自然治癒力、自然食に関する研究家です。
そして、この自然治癒力、自然食だけでなく、人間の健康や心の持ち方、考え方などについての講演や指導をするために、毎日のように全国を回られています。
何度か、網本源起さんとお会いする機会があったのですが、いつも玄米のおにぎりを持ってきています。
あるとき、「食べてみてください」と言われ、この玄米おにぎりをいただいてみました。
そうしたところ、玄米とは思えないほど、ものすごく柔らかくて美味しいのです。
しかも、炊いてから4日目のもので、1週間以上は持つと言うのです。
(これは、特別な炊き方で炊いた玄米で、21日間持つと言われています。
玄米のみで炊く場合は早めに食べた方がいいようです。)
この網本源起さんから「講演会を聞きに来てください」とお誘いを受けて、講演会に参加をさせていただきました。
このときに、網本源起さんの息子さんである網本欣一さんのお話がありました。
1時間あまりのお話だったのですが、お米作りに本当に一生懸命になってやっている情熱的な姿に心を打たれました。
この網本欣一さんは、《無農薬・無化学肥料の循環農法》で、安心できるお米作りに取り組んでいる35歳の方です。
欣一さんは、お父さんが自然食についての研究家であったせいか、幼い頃より『食』というものに対して、興味関心があったようです。
そこで、欣一さんはお米作りをしようと決意し、どのようなお米作りが良いのか、全国を周り歩いて研究をしました。
そんなとき、この埼玉県北葛飾郡杉戸町で30年にわたって《無農薬・無化学肥料の循環農法》で、安心できるお米作りに取り組んでいる木村さんと出会いました。
「これだ!」と思った欣一さんは、木村さんのところで住み込みのような感じで朝から晩まで働き始めます。
欣一さんのお米作りの情熱に惚れた木村さんは、「このお米作りは欣一さんに任せる」ことを決意します。
そこで、欣一さんは木村さんの後継者として、このお米作りを引き継ぐことになりました。
【欣一さんの田んぼへ】
欣一さんのお話に感動した私は、早速、欣一さんの田んぼに出向いて、さらに詳しい話を聞かせていただきました。
欣一さんの田んぼは、埼玉県北葛飾郡杉戸町というところにあります。
駅でいうと東武伊勢崎線の東武動物公園の近くです。
駅の近くには住宅地などがありますが、少し離れると、田んぼが一面にありました。
聞くところによると、この辺りに田んぼが広がっているために、夏でも気温の上昇が少ないということです。
現在、欣一さんの《安心できるお米作り》に共感して、杉戸町で同じようにお米作りをしている田んぼの敷地は60町(60万u)に及ぶそうです。
(減農薬で作っているところも含みます)
欣一さんは、現在35歳ですが、この近くでお米作りをしている一番近くの年齢の方は、73歳だそうです。
すなわち、この地域で36歳から72歳の方でお米作りをしている方はいません。
今は、70代、80代の方がお米作りをしているのですが、あと10年も経つと、この地域でお米作りをする方は、激減する恐れがあります。
これは、この地域に限った問題ではなく、全国的にもお米作りをしているのは、ほとんど高齢者であるという実態があるようです。
欣一さんは、木村さんの田んぼを引き継いで、お米作りを始めることになります。
無農薬のお米作りは、農薬を使用して作るものに比べると、格段の手間ひまがかかります。最初は(今でもそうですが)、本当に雑草との格闘だったそうです。
初めの頃は、稲よりも雑草が多い田んぼがあって、近くの農家からは「欣一さんの田んぼには、どこに稲があるかわからない」とまで言われたこともあったそうです。
そういう中で欣一さんは試行錯誤しながら、無農薬でのお米作りに打ち込みます。
最初は、近くの農家の人は、若者が無農薬でどんなお米が作れるか批判的な目で見ていたそうです。
しかし、今では、近くの農家の人が散歩をしているふりをしながら、欣一さんの稲を見ていくそうです。
そして、無農薬にも関わらず、見事な出来栄えを見て、びっくりしているそうです。
それで、近くの農家の人からは、こんなことを言われているそうです。
「欣一さんの田んぼの稲を見たら、こちらの方を食べてみたくなる」
欣一さんの田んぼでは、「田植えの体験会」「草刈り体験会」「稲の刈り取り体験会」などを行っています。
私も、何度かこの体験会に参加してみました。
普通の田んぼには、裸足で入るのは、とても危険なことです。
農薬に汚染された田んぼに入ると健康を害する恐れがありますが、ここは30年以上前から安心なお米を作っていますので、田んぼに入ることができます。
田んぼの中には、ドジョウ、メダカ、オタマジャクシ、タニシ、バッタ、イナゴ、カマキリなどたくさんの生き物がいました。
まさに自然と一体化して、稲作が行われていると感じました。
【欣一さんのお米作りのお話】
欣一さんの田んぼで、お米作りに関するお話を伺わせていただきました。
欣一さんのお米作りにかける情熱にはすごいものがありました。
4時間以上に渡ってお話を聞かせていただきましたが、すぐに「何らかのかたちで応援をさせていただきたい」という気持ちが自然と湧き上がってくるのを感じました。
欣一さんにお話を聞きに行って、最初に言われた言葉は、次のようなものでした。
「無農薬で、日本で一番美味しいお米を作りたい」
今の日本のお米が美味しくなくなってきたのは、農薬を使用したり、どちらかと言えば世襲制度で嫌々お米作りをしているからかもしれません。
欣一さんから
「お米や田んぼにも命があって、それを大事にして、心をこめてお米を作れば、お米は美味しくなるはずです」
と言われたのですが、その言葉の通りだと思います。
同じようにお米を作っても、心をこめてお米を作った人のものと、そうではない人が作ったものでは、美味しさ、そのお米の持つエネルギーは全然違ったものになることでしょう。
欣一さんのお米作りの特色は、還元型農法(循環型農法)、完全無農薬、肥料の作り方(オリジナルの「ペレット」)、苗の育て方、4.5葉苗での田植え・・・などでしょう。
詳しくは、『いのちよろこぶ ありがとう米』の特長のページをご覧ください。
欣一さんからお米作りについて熱く語っていただいたのですが、その中でも特に熱い口調で話されたのは、オリジナルの肥料(ペレット)と苗の育て方についての話だったように思います。
欣一さんの肥料の作り方には特徴があります。
それは、この地で取れた米ぬか・籾殻・わらなどを10数種類のミネラルを含む液体と混合し、微生物で有機発酵させたものです。
この有機肥料を「ペレット」と呼ぶのですが、これを作るのが大変なのだそうです。
微生物を昔ながらの生態系、本来の生態系にするのですが、これがほとんどの人にはできないそうです。
私利私欲があると、微生物が本来の生態系にならないです。
それで、このペレットを作るときには、無我のような状態になって微生物に話かけると言います。
そうすることにより、微生物は本来の生態系になるそうです。
苗の育て方に関しては、かなりオリジナル性があります。
まず、無農薬で作られた種籾を使用します。
種籾を作ることができる業者というのは限られていて、どこの農家でもそこから種籾を購入しないといけません。
自分のところで取れた種籾を、そのまま使うことはできないそうです。
(そのまま使うと、だんだん味が落ちるそうです)
無農薬(有機)で作られた種籾というのは少なくて、欣一さんは日本で一番最初に承認された無農薬の種籾を使用しています。
無農薬の種籾を使用し、それを厳選し、無農薬の苗床を使用して路地で育てます。
それが、4.5葉苗になるまで育て、田植えをします。
この苗の作り方は、昔ながらの方法で今では見ることができないようなものです。
そのため、市販されている機械を使うことができない工程もあって、試行錯誤をされているようです。
露地で育てる苗は、「苗8分作」と言って、ものすごく丈夫に育ちます。
これ以外にも、お米作りに関して面白い話をたくさん聞きました。
この中で私が興味深かった話をいくつか紹介いたします。
詳細はHP上では書けないのですが、無農薬米と言われていても、種籾のとき、苗箱の中、収穫後に農薬を使っていることが多いようです。
完全な無農薬米というのは、かなり少ないようです。
欣一さんは、実際にほかの田んぼで取れたお米を生のまま食べてみるそうです。
そうすると、動物性の肥料や、動物を飼って除草などをしているところのお米は、動物性特有の味や臭いがして、お米の美味しさを損ねているそうです。
生態系についても面白い話を聞きました。
田んぼの中にはたくさんの生き物がいて、互いに関わりがあります。
例えば、田んぼの中にウンカという昆虫がいますが、このウンカはお米の美味しい成分を吸い取ります。
このウンカを食べるのがクモです。
殺虫剤を撒くと、ウンカとクモが両方とも死んでしまいます。
しかし、農薬を撒かないと上手い具合に共存することができるそうです。
私たちは、植物に虫がつく(虫が食べる)ことを嫌うと思います。
稲にも虫がつきますが、虫がつくから植物が弱るのではなくて、弱っている植物に対して虫がつくのだそうです。
弱っている植物は、次の世代に遺伝子を残させないようにするために、虫がついて、葉っぱなどを食べるらしいです。
そして、元気な稲(植物)には虫がつかないそうです。
そればかりでなく、元気なお米は悪いものを吸収しても、洗い流せばすぐに落ちるそうです。
逆に、病気になったお米や弱っているお米は、悪いものを内部に吸収するそうです。
そのため、このようなお米は洗っても、その毒素が落ちにくいそうです。
このような話を聞くと、元気に育ったお米を食べたいですよね。
この欣一さんが作られるお米は、有名な自然食療法でも採用されています。
また、経営革新をしている企業としても認定を受けています。
これは、農業の分野では、日本で2番目の認定だそうです。
欣一さんから、お話を聞かせていただいて、『いのちよろこぶ ありがとう米』は、本当に安心して食べられるお米であると思います。
このような無農薬・有機農法の取り組みが広がるように、私もできることをしていきたいと思いました。 |